お子様の近視の進行を抑制する目薬
遠くにピントが合わずぼんやりしてしまう「近視」ですが、近年は子供たちの近視が増えており世界的に問題となっています。近視が進行すると、眼の病気にかかりやすくなったり、最悪の場合失明に繋がってしまいます。
その近視を子供のころから抑制する点眼薬をお勧めしております。
現在当院では、マイオピン(低濃度アトロピン点眼薬)とリジュセアミニ(低濃度アトロピン)を取り扱っております。(マイオピンは在庫分で終了の予定です。)
リジュセアミニ点眼薬0.025%の特徴
リジュセアミニ(低濃度アトロピン)は、眼球の前後の長さが伸びるのを抑えることで、近視の進行を抑制することが期待できるお薬です。
2024年12月に参天製薬が、近視の進行抑制を効能・効果として日本で初めて製造販売承認を取得しました。
主に対象となるお子様は、軽度または中等度の近視で5歳〜15歳の方です。
- 1回1滴、1日1回就寝前に点眼します。
- 防腐剤を含まない一回使い切りタイプの点眼剤です。
- 近視の進行が安定化する10代後半まで治療を続けることが望ましいです。

子供の近視について

近視、別名近眼(英語名:Myopia)はしばしば小児期に発見されます。
お子様のに下記のような様子が見られたら、近視である可能性があります。
- 慢性的な斜視の状態(眼球が内側または外側に向いている)
- テレビを近くで見たがる
- 映画館、教室で前の方に座りたがる
- 本を抱きかかえるように近づけて読む
- 遠くの物の存在に気づかないことが多くある
- よくまばたきをしている
- 目をよくこすっている
近視は遺伝的要因と環境的要因の両方が原因となります。家族の誰かに進行性近視、 あるいはその他目の症状の病歴がある場合には特に注意が必要ですし、遺伝的要因に心当たりがなくとも近視になる可能性があります。
何らかの兆候みられたり、視力検査で指摘があった場合は、はやめに眼科を受診してください。
処方の流れ
- 検査と診察
- お子様の視力や目の状態などを検査・診察します。
- 処方
- 診察後、適応があれば点眼薬を処方します。
初回は1か月分の処方となります。
- 1か月後に再受診
- 1か月後に検査、診察のうえ、2か月分の処方になります。
- 3か月毎の受診
- その後3か月毎に検査、診察のため受診いただき、3か月分の処方になります。
リジュセアミニ治療の費用
リジュセアミニ治療は自由診療(保険診療適応外)となります。
初回受診時 | 7,000円 | 検査・診察代:3,000円 お薬代:4,000円 |
1か月後受診時 | 11,000円 | 検査・診察代:3,000円 お薬代:8,000円 |
3か月毎受診時 | 15,000円 | 検査・診察代:3,000円 お薬代:12,000円 |