★第二夜 2000/9/9
『はやり目(急性結膜炎)』についてです そろそろ紅葉狩りの季節ですね、最近はいそがしくてなかないけませんが、今年も1度は行きたいところです。 さて、今日のお話は夏から秋口にかけて流行する急性結膜炎(はやりめ)です。 約10年前にある高校で生徒の30%ぐらいが次々と罹ってしまい、学校が休みになる冬休みに入ってようやく収まったということがありました。 それではこの疾患の代表的な3つの型について紹介しましょう。 1. 流行性角結膜炎(アデノウイルス8型、19型感染) 感染して7~14日で発病します。結膜が充血し、まぶたが腫れ、目やにが出たり流涙などの症状があらわれます。治るまでに2~3週間以上かかります。 2. 咽頭結膜炎―プール熱性結膜炎(アデノウイルス4型、3型感染) 感染して5~7日で発病します。咽頭炎による高熱が3~4日続き、結膜の充血、目やに、流涙などの症状があらわれます。小児学童に多くみられます。 3. 急性出血性結膜炎(エンテロウイルス70型感染) 感染して1~2日で発病します。突然結膜が赤く出血し、ごろごろ感や充血などの症状があらわれます。約1週間で治ります。 ○。いずれもひどくならないよう眼科で治療を受けることが大切ですが、 同時に、他の人へうつさないよう注意しなければいけません。○ 感染防止対策 5か条 ① かかりはじめはプールに入らないようにし、学校、職場はお休みしましょう。 ② 目をさわった後は、必ず石鹸を使用して流水でよく洗いましょう。 ③ 患者さんのタオル、洗面用具、目薬などは別にしましょう。 ④ 患者さんが触った衣類などは熱湯をかけてから洗濯しましょう。 ⑤ 家庭でのお風呂は最後にはいりシャワーにしましょう。 |