糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、腎症、神経症とともに糖尿病の三大合併症の一つで、成人の失明原因の1位を占める恐い合併症です。糖尿病による網膜の細小血管の障害により、血管壁がもろくなったり、血液の循環が悪くなったりします。網膜の出血から始まり、網膜が障害を受けると視力の低下が始まります。気がついた頃には黄斑症、網膜剥離、緑内障を合併して、失明してしまいます。最後まで自覚症状に乏しく、見えなくなってきた頃には手遅れというところがこの病気の恐ろしいところです。通常、糖尿病と診断されてから5~10年後に発症することが多く、コントロールの良い方にも発症しますので、定期的な検診が必要です。病状が進行すると、レーザー治療、硝子体手術が必要になります。

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